女子はわくわく、男子はやや警戒。

ある組織のスタッフ研修を行う。コミュニケーション力、広報力を養うための研修で、毎回相手に合わせて、与えられた条件の中で中身も吟味、検討。お客様も毎回変わるのだから、こちらも毎回新鮮な気持ちで取り組もうと心がける。
そのなかに、自分自身のコミュニケーション力・現状把握についてセルフチェックいただく内容がある。
30ほどの項目が列挙してあり、あてはまるものをチェックいただくというシンプルなセルフチェックだ。
それをすることで、日々の仕事や取り組みの中で、自分がどの点で、またどの部分でコミュニケーションがよくできているのかいないのか・・。が見えてくる。
少し冷静に、楽しみながら自分をみつめる時間は大切だ。
みなさん、真剣に取り組まれる。
30個の最後の項目のなかに必ず入れる項目がある。
「この研修にはわくわく気分でやってきた」
各自がチェックを終え、そのあと講評をしながら、この項目について、チェックした人に挙手を促す。
すると、わくわく気分で来たという人は参加者の女性全員。チェックを入れなかったのは男性スタッフたち・・。
女性はわくわくか。では男性はどんな気持ちでこの研修に来ましたか?と聞くと、少しはにかみながら、「やや警戒しながら」とか「かなり警戒してきて。研修受けているうちに、ちょっと警戒に変わりました」と答え、男性スタッフたちはみな頷く。
うふふ、私は警戒されているんだわ。この言葉も私には実は心地よく、また次へのやる気につながるのであるが、組織で用意される勉強会。自分で時間をみつけて受講するにせよ、女子と男子ではそもそもの心構えが違うのだ。この性差もとても興味深いし、男性の背中をもっと押したくなる。
「わくわく」と「警戒」どっちがいいかは別として、楽しんで学んだほうが絶対身に付く。
大人になっても勉強は楽しい方がよいはずだ。

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