マカオへ行くにあたり、台北でトランジット。便の都合で、1泊空港の近くで泊まっての移動。
台北の国際空港、日本でいえば成田のような存在である桃園空港に降り立つ。いつもはすぐ台北市内へ向かって車に乗るため、空港自体をゆっくり味わうこともないが、今回はトランジットだけに寄ったせいか、バタバタと市内へ移動しないため、少しだけゆっくり空港を見る。するといろんな思いでがよみがえる。
もう15年前になる。台湾出張がはじまった頃。
当初は羽田空港から中華航空だけが国際便を飛ばしており、あの小さな国際線ビルに向かった。プレゼンといっても、パワーポイントもまだなかった時代は、大きなパネルに資料を切り張りして・・持参した。荷物が多すぎる、大げさな出張だった。その後、パワーポイントもメールも使って、台湾の仕事のやり方もまったく変わった。しかし、弁当の見本やいろいろ日本の商品をミーティングのために運ぶことは最後まで変わらなかった。
・・・と、そんな私の30代後半から約10年続いた台湾出張時代。
懐かしくて、懐かしくて涙がこぼれそうになる。いつまでこんな仕事をするのだろう、若いからできるんだとそのころも思いながら、踏ん張っていた。
通訳付きであっても、伝わるプレゼンをするということについて、あれこれ勉強させていただいた。あの頃からの異国コミュニケーションの訓練が、今日にも生かされている。
飛行機を降り、入国審査をし、荷物をピックアップし、税関を通り、そしてシャトルバスに乗るまで、このように、わが台湾時代を細かく思い出した。空港に着いたとき、よし、今回もやるぞ~と。自分で自分を鼓舞した瞬間。
疲れ果てた帰路は今から思えば、余計な買い物をストレス解消にしていたことも今は懐かしい。
などなど、がむしゃらだった台湾時代を懐かしく思い、あの仕事が今日にすべてつながっていると、お世話になった皆様に感謝の気持ちでいっぱいになる。
台湾は、女性のリーダーになり、元気になるだろう。もともと、女性がふつうにがんばれる国だ。
空港。港もしかり。ここは挑戦者、冒険者の出発点だ。
30代のときとまったく内容は違ってきているけれど、また新たな挑戦をしようと思えてくる。
空港は挑戦と冒険に向かう第一ゲート
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