明治時代に作られた、香港上海銀行長崎支店が文化交流の場に。この素敵な空間で演奏できるとは、なんと幸せなこと。1月25日は待望、念願の長崎市でのライブ開催の日。そして昨年秋から続いたライブツアーのフィナーレである。(写真は会場づくりをしているときの様子。)
当初、予約いただいた地元の方との再会も楽しみであったが、大雪のおかげでみなさん移動できず、いろんな意味での想定外での本番となった。「雪女パワー健在」ともいわれ、一方「雪の精がおりてきたよ」・・とエールを送ってくださる方もありで、とにかく前向きにやり抜くことだけに集中した。
団体客様、地元長崎の方、そして前ブログにも書いたが、新潟からお出かけのご夫妻と、まさにちゃんぽん的な客層だ。
観測史上初の大雪のため移動できずに来られなかった方々も多かったのは、本当に残念ではあったが、それでも70名以上の方に集まっていただき、「憧れの長崎ろまんコンサート」は無事終了し、ひとりひとりと握手を交わし、団体客のバスが無事に次に迎えるよう、雪道を見送った。
そしてホテルに戻ったら、新潟のご夫妻からメールが届いていた。・・・長崎への車いすを使っての今回の旅は、雪が降ったけれども、いい思い出になったとのこと。新潟から長崎のホテルに着くまで、いろんな方が親切にしてくれて無事たどり着けたこと、しかし大雪となってしまい交通機関がストップして久しぶりにホテルでゆっくりしたこと、せっかく訪ねたグラバー邸で雪のため車いすが動かず立ち往生されたこと、、ちゃんぽんも食べたこと、そしてこのコンサートに来られたこと。ザビエルを見習っての夫婦での今回の「船出」だったせいか、「フランチェスコの夢」の演奏時は涙が出たそうで・・。これが自信になったので、もっと夫婦で旅をしようと思った・・本当に来た甲斐があったと。喜んでいただき、この1通のメールで、十分、今回のライブツアーの目的が達成されたと思った。
まずは、おいでいただいた皆様が無事に帰宅されることを願うばかり。このご夫妻は飛行機がまだ飛ばず、新幹線を乗り継いで新潟へ戻られるとのこと・・・。これも貴重な思い出になってくれたらいい・・。
大雪がライブツアーのフィナーレを演出してくれたような。計画通りの企画以上の余韻を残しそうだ。
ピンチを超えての行動により、地元の人、各地のみなさんの、家族の愛をいっぱい感じた。
まずは安全に帰路につくとしよう。長崎会場でのコンサート実現に向けご協力・応援いただいた皆様に、心から感謝申し上げます。
ライブのレポートは後日、公式サイトにもアップいたします。
目的達成の感動は、じんわり愛とともに。
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