売上市場主義。利益追求。もちろん生きていくうえでの経済活動は不可欠であるが、数字だけを追い求め、それが成功だというのには違和感をもちはじめたこの数年。もともとその考えは自分にはなじまなかったが、ここ数年でさらにはっきりしてきたというところだろうか。
お金以上の価値を求める生き方。という言い方もちょっといやらしい感じがするが、生きている以上、生きている値打ちがある人間になりたい、すなわち人に喜んでもらえる人になりたいという願望。
生活の質「QOL」という言葉はすでに四半世紀以上前から存在しているけれど、日々の生活ではなく「人生の質」をもっと意識したいと思う。
最近、この自分の十数年の動き方をふりかえり、両面を見直してみる。
ポジティブであればあるほど、ネガティブな自分も透けてみえることもある。また若い時代は、消費することの欲求が高かったとも思う。入れては出し、出しては入れる。よく働き、よく消費しという現代社会の経済サイクルには少し貢献してきたかもしれないが、気が付けば不要な消費もいっぱいしてきた。
情報に振り回されてはいけないと生きてきたつもりが、まだまだぬるかった。
今は人生の後半に向かって、やり残していることをしっかりやらなければならない。そのための努力をゼロから始める必要がある。今、ミニマリズムという生き方も支持されているようだ。その考え方も少し理解できる。
新年とはありがたい。自分の人生を真剣に問う機会を与えてくれるのだ。
自分の人生の意味は?価値は?質は?よく生きるということ。まだまだ尊敬する先人たちの足元の影にも及んでいない。
質を大切に。と毎日自分に言い聞かせよう。朝目覚め、夜眠るまで。
すべての質。こだわれば、瞬間の質をもっと大切にすればそれがすべて一期一会になるはずだ。
「生質」を高める努力。
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