岐阜の町を半日歩き続ける。生まれ育ち18歳で出たわがふるさと。町の変化を現時点でとらえなおし、東京と比べて、他の地方都市と比べてあれこれ比較。長良川の向かい側から、長良橋を渡り、岐阜公園から柳ケ瀬~岐阜駅まで・・てくてく、ぶらぶら歩きながら町と人の様子を観察する。
故郷といっても、自分がかつて知っていた場所は限定的であり、こんなところもあったのか、ここは意外と面白い・・。また最近はどこでも田舎暮らしを推奨し、自治体でのサポートもさかんであるが、その支援も活用し、若者らが新たな目線で柳ケ背に人が集まる工夫をしている。40年前の賑わいはないけれど、それでもマルシェやゆるキャライベントやら、小さなイベントで町に人が行きかう姿を見て、なんとなく安堵する。地方にできた大型ショッピングモールに人々が流出し、町中から人がいなくなった・・・と言われてきているが、地方のSCもどこもここも同じになってきて、人々は飽きてきているのではとも想像する。
また町中に、元気な高齢者が集まる場も増えている。路地を歩くと、ああ昔の店がこんな風になっているんだ。若い人が昔ながらのものをリメイクしてこうしているんだ・・など新たな視点での回帰現象も発見して、楽しかったりする。岐阜はもうだめかなと思っていたころもあったが、各地を巡ったあと改めて見てみると、まだまだ可能性があるな~とうれしくなる。
子供のころ歩いたことがなかった、大人の町としてのふるさとをてくてく、歩いてみる。そうすることでいろんなアイデアや発想が沸いてくる。東京で歩きなれているせいか、岐阜の町を歩いても疲れることはない。市場調査は歩くに限る。そう、ドーナツ現象はそろそろ終わり。ドーナツの穴にチャンスがある!と感じることができ、期待と希望が膨らんだ。
ふるさとで知る「ドーナツの穴現象」
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