地方紙のフットワークと地域愛

2015.12.16東海新報 CD売上金を寄託|東京都 今尾さん2015.12.17東海新報 力強い歌声届ける|今尾さん
小さな活動にも目を向け、耳を貸し、筆を摂り、住民に伝える。今回、ほんのささいな自分の想いだけで大船渡に出向いたことがなんと二度も新聞掲載となり、地域FMにも取り上げてもらい、曲まで流していただいた。被災地である当地は、その惨くつらい経験を経て、より一層、地域が一体化され、そこに住む人たちが思いやりをもって、助け合って生きているように感じる。そして、そこで活動を続ける地元メディアは震災があったからこそ出会ったという皮肉さもあるが、地方紙のありようというものを私に教えてくれている。
そこに暮らす人、働く人、訪ねる人のことを知り、これは!と思うとすぐ取材、あるいは地域の方もこれは!と思うとすぐ「10分五にコンサートがはじまるので取材に来られる?来てね」という感じで、人々とメディアがとても近いことに感動を覚える。
地方紙の経営は厳しいとも聞く。でも中小企業や地方の人々と出会うにつれ、地方紙の存在について考えさせられ、また応援したい気持ちが募るのだ。大手ではなく、全国紙ではなく、ターゲットもミッションもより具体的であり、そこに働く人たちが愛と責任をもって働く地域のメディア。自分自身がコミュニティFMにかかわっていることもあってか、ますます地域をつなぎ、地域を発信するメディアの役割の一端を自分も担いたいと思う。
それにしても、どんなことも少額の寄付金。金額が大きく掲載されたことは、とても恥ずかしかった。でも、きっと金額の大小ではないのだ。行動・行為がニュースの素なのだ・・・と思うことにしよう。

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