岩手、青森を巡り、そして地元にいるときも・・。都内のほど近いところでお店をされているのに、今だ訪ねたこともなく、ゆっくりお話しをしたこともない、ライブにお出かけいただいているお客様に会いに行くことにする。「よし、今日行くぞ~」と意気込んでいく。
東京は面白い。20年以上住んでいても、まだ未開の地が無数にある。
東長崎という駅に降り立つ。東京に長崎があるんだ!という感覚。しかも長崎十字会という商店街。
本当にわが愛する西の長崎と関係があるに違いない・・。胸わくわくしながら、そのお客様のお店を初めて訪ねる。アンティークショップなるものを営んでおられる方。
ライブに来られるお客様で、口コミでおいでいただいた方とは、ライブでしかお会いせず、あとはお礼状やメールだけ・・・がほとんどであるが、印象に残る方には会っておきたい。どんな人がどんな風にみて、聴いてくださっているかもヒアリングしておきたく、またどんな方たちが、自分の世界に興味をもってくださるのかもしておきたいのだ。そして、単なる好奇心というのももちろんある。
ライブでお会いするお客様が、今度は店主となって迎えてくださる。その人の城に行けば、その人のまた違う表情や言葉に出会う。「立って歌って、かっこいいよね~」とそんなところから始まる会話。最初はおつきあい。2回目は行きたいと思って、そして「次、来年もやる?絶対行くからね」
とそんなうれしいお言葉をいただく。しっかりわがCDをお店の外に向けて流してくださる。
「ノスタルジック・ルージュ」や、「夜のグラン・ルー」のメロディがアンティークショップから流れているのはお似合いだ。気が付けば2時間ほど。お話しをし、CDとアンティークのカップ&ソーサーを物々交換して、お互いに感謝する。
ああ、わざわざ出かけてきて良かった。こうして残った時間にこうして人に会いにいくのは、今年の良き思い出をまたひとつ増やしたいという願望なのかもしれない。
応援してくださっている方たちに会いに行く。やっぱり年の瀬だ。また東京の長崎に出向くとしよう。
まだまだ続く、「今年のうちに会っておこう!」
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