公務員は「翻訳家」、そして「良きコミュニケーター」で。

公務員という仕事は見た目安定していそうであるが、大変な仕事だなと思う。私の場合、日ごろかかわっているのは、地方公務員の方が多いが、政策に合わせて、どんな状態であっても、とにかくやらねばならない。しかも年度内で。というミッションが多い。
緊急時は休みもない。トップが選挙でえらばれ、またいいも悪いも一定期間で交代する。その下で定年まで働くという仕事。
社長を尊敬しているからがんばろう。という入社同期というのはなく、この仕事自体にミッションをもっていなければ、単なる安定志向になってしまう。
安定志向だけで仕事をしている公務員には当然尊敬の念はもたない。わかない。
税金をいただく仕事であるのだから、それに見合う、それ以上の仕事をしていただかねば。
私自身、税金をいただく仕事も一部させていただくので、そういう気持ちを持って取り組まねばならないと思っている。公的に役立つという意味において、そこは公務員の方たちと共通していると思っている。
最近、きらり光る公務員との出会いも増えてきた。先日ザビエルコンサートでお世話になった平戸市はふるさと納税日本一で一躍有名になったがこれを実行したのはある職員の奮闘だったそうだ。そしてその方以外にも、一生懸命地元のためにがんばっている方に多く出会った。そして新潟県にも熱心な職員は多数いる。政策を理解し、それを県民市民に伝え、実践していく。もちろん市民の声も聞き、相互理解を図ることも忘れない。
かの郵政省でご苦労されたあの厚木さんのインタビュー記事に、「公務員とはよき翻訳家でなければならない」という一文があったが、なるほど。政策をうまく翻訳し、広い理解と支持・協力を得る。それも確かに大切な仕事だ。そして公務員さんは行政と民間、一般住民をつなぐ良きコミュニケーターであってほしい。いずれにせよ、コミュニケーション能力が不可欠だ。

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