シカゴはもう何度も観た。違うキャストで観ることで、さらに面白さが増すというのは名作だからだろう。詳細のストーリーは今だにセリフからは理解できないところも正直あるが、言葉を聴きにいくのではなく、音楽、ダンス、その演技、空間、観客・・といった全体を観に行っているのだ。だから、いつも感動し、いつも学ぶ。ああ、こうしたらいい、ああしたらいい、こうするのが良い。今の自分にすぐ使えるヒントもある。そういう作品だ。
アメリカの素晴らしさは、多様な表現の可能性を早くから認めていることだろう。
たまたま今回、例の朝ドラ「マッサン」に出演した、あのシャルロット ケイト フォックスが
ROXY役で出ていた。添付は彼女の写真入りのポスターだ。ドラマでみるのとは別人物のようにも見えるが、実はやっぱり彼女だ。
彼女が歌い、舞い、流ちょうな英語(当たり前)で熱演をしている間中、ずっと女優という仕事について考えていた。彼女はものすごく努力して、日本でがんばったんだな。とNYでの生ステージを前に、静かに感動していた。そして、最後までがんばれ、がんばれ。と応援していた。失敗しないでやり抜くには努力あるのみだ。
なかなかの熱演だ。歌が上手かとかどうではなく、全身全霊で演じ切っていた。一番印象に残ったのは、豊かな表情。これはドラマで鍛えられたのかもしれない。
人は何役も演ずることができるのだ。彼女の演技をみて、今回、改めて思った。
ひとつしかできないことは絶対ない。人生とは終わりのないドラマ、そしていつも何かの役を演じて生きているのを意識していないだけだ。
意識すればうまく演ずることができる。努力すればもっと・・。
彼女と周囲の役者の素晴らしいパフォーマンスを見て、やっぱりステージは人生の縮図だと再確認。期間限定のご出演のあと、日本にも上陸とのこと。本場で観られて、良かった。
同時に何役もこなせるようになる!
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