最近では、福祉業界で働く人材が不足しているために、学生に安く住まいを提供する代わりに、お年寄りのお世話をしてもらう・・といった活動をしている福祉施設なども出てきているそうだ。学生はそこに住まい、勉強もがんばりながら、施設や地域のお年寄りの食事のお世話をしたり、会話をするといった生活をしているが、血も通っていないおじいさんやおばあさんと交流するということは、いい社会勉強にもなっているんだろうなと感心をし、また関心を抱いた。
学生時代にそのような社会経験ができると、きっとその学生には高齢化社会に向けて自分ができることを考えるきっかけができるだろうし、自分だけよければいい!という発想の人間には育ちにくいと思う。もっとも地域福祉に参加しようと思う学生は最初から、心根がきちんとしている人たちなんだとは思うが。
いずれにせよ、異世代がいろんな形でまじりあい、お互いに助け合える・・という環境は理想的である。お年寄りと一緒に食事をする、あるいは食べさせてあげている学生たちの映像を見ながら、
この人たちは、きっと自分の親とか祖父母にもやさしく接することができるんだろうなと思った。
近いとすぐ喧嘩をしたり、相手のことを思いやるという余裕をもてないことも、他人だとそれができる・・という一面もある。
経験しながら、「やさしさ」を学ぶ。学生さんたちの取り組みを見て、こちらも刺激を受ける。
これからの世の中に必要なのは、自分自分の輝きではなく、相手を思いやる「やさしさ」だと思う。
反省を込めて、やさしい人間になれるよう精進したい。
「やさしさ」が次代のテーマか。
カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク