ここ数年来、すっかり長崎に魅せられているが、最初の出会いは・・といえば、教会でも音楽でもない。新潟で行い、次に東京で行った農業青年向けの勉強会を、長崎でもやってほしいと、ひとりの地元の青年が依頼をしてくれたこと。彼が企画をして、長崎県に提案し、その勉強会が実現した。そのとき初めて長崎という町に足を踏み入れた。今も忘れない。その農業青年が空港に迎えに来てくれて、彼の苺のハウスを見学し、そして県庁へ。勉強会の主催は長崎県であるため、そこへご挨拶に行った。そして出会った職員の女性。彼女が研修実施を受理し、庁内調整してくれた担当者だ。初対面のその職員さんと、農業青年と私はその夕方、中華街でちゃんぽんを一緒に食べた。そして、翌日の研修を無事終わらせた・・。あれから5年ほど経った。その職員さんは県内の農業振興を担当するのが仕事であるため、県内各地をまわっておられ、つい最近までは五島におられ、そして佐世保に移動。
佐世保か~。平戸に近いな。と、思いたち、その職員さんに久しぶりに連絡をとり、平戸で演奏するんです~。と伝えたら、びっくりされて、「聴きにいきますね。」と即答。そして彼女は本当に平戸の会場まできてくれた。1度しかお会いしたことがないのに、懐かしくて「あなたのおかげで、あれから長崎が気に入って、気が付いたらこうなっていました。あのとき研修していなかったらなかったと思います。」と伝えると彼女も大変喜んでくれた。そして今、彼女が担当している県北地域の農家さんがつくった商品をいろいろお土産にと持ってきてくれた。各県とも六次産業化が進んでいることをここでも知る。
さっそく、研修を希望してくれた農業青年にも連絡したら、大変喜んでくれた。
彼は、今回平戸には来られなかったが、長崎コンサートのときには来てくれるという。生きているといろんな縁があるけれど、間違いなく「長崎縁」はあると確信する。南魚沼に住む、佐世保出身の知り合いも、平戸演奏をとても喜んでくれた。あちこちにいろんな長崎縁。あちらこちらで小さな出会いが磁石のように引き合い、働いているのだろうか。
ふしぎ、ふしぎな人の縁。
あなたのおかげで、長崎縁。
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