情報よりも、感動が入口。

その土地になじみがない、知り合いも最初はゼロ。半年かけて縁をつないで、つながっての平戸での初演。
私の名前を知る人はいない。有名人ではないし、地元の人でもない。
にも拘わらず、会場のお客様は熱心に聴いてくださって、あたたかい拍手をしてくださって、そして演奏後、市長にも「素晴らしかったですよ」と固い握手をもらい、さらにすれ違うお客様にも、また会場に設置された特設のCD売り場でも、お客様が足を運んでくださて「すーばらしい~」「よかった~。CDください」と声をかけてくださる方が多く、びっくりした。
無名でも、その本番をこなすことで、お客様が何かを感じられることで、出会いがはじまる。最初に知っているか、よりも感動により知るということがあるのだということを学ぶ。
もちろんその場、機会を与えていただいた主催者には感謝してもしきれない。
ポルトガルからのゲストスピーカーたちも、賞賛のことばを送ってくれた。
情報化社会だからこそ、生身の経験、感動が情報を超える。そう、感動はすべての、人々の幸せの入口になる。
無名だからとひるまず、おそれず前に進めばいい。ひとり、ふたり・・・十人・・・気が付けば100人にも一万人にもなる。
できればそれを簡単な方法ではなく、現実の行動でやり続けよう。ネットでは得られない、知らない人が心が動き、自分に向かって働きかけてくださるこの喜び。

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