出張に出向くと必ず、その地域で発行されているを新聞を買い求める。それが実は旅先での大きな楽しみのひとつである。たとえば上越に出張の場合、新潟日報、十日町タイムス、さらに最近は新幹線の影響でお隣の信濃毎日も一緒に購入できるのでまとめて買い、各地方紙を眺める。ネット検索で得るニュースと一味違い、大きな紙面を広げる楽しみは格別だ。記事も広告も含め、その町ならではの最新情報がわかるのはもちろんであるが、各地方紙がその地域にどう向かい合っているかも見えてくるのが面白い。また全国紙と違う目線を感じる。地元の町に人に寄り添いたい、元気にしたいといった地域愛をじんわりと感じる。そして地方紙らしい主張も伝わってくるのが頼もしくもある。
全国紙も大切かもしれないが、個人的には地方紙にはもっともっとがんばっていただきたいと常づね思っている。その気持ちは高まる一方だ。地方創生というならば、地方のメディアが担う役割は、とても大きいはずだ。
仕事柄、地方の新聞記者さんとのおつきあいもさせていただいているが、今回、そのおひとりが担当されたコラムに、自分との接点に関することを記事にしてくれた。読まれた方から、とてもいい記事と好評をいただいたので、こっそりここに紹介させていただく。
マスコミって何?企業って何?そこを考えるにいい記事だと思う。地域に根ざす企業は、地域社会に存在する以上、社会に対して自らの存在をしっかり伝えていくことが大切だ。そのときに良質な地元メディアを含め、マスコミを活用することは効果的である。
一方、マスコミは社会に役立つ情報を発信する義務がある。お互い、社会に役立つ存在であるために、お互いに理解と信頼を深めることで地域への発信力が高まり、地元の活性化にも貢献できるはずだ。
記者という仕事はその道のプロのはずだ。またマスメディアはもともと公器であるはずだ。そこの根本を忘れず、良質なメディアとの関係づくりを黒子である私自身も心がけ、またそのことをかかわる企業さんたちにも伝え続けたい。
それから、マスコミというものが存在しているのではなく、それも一人一人の力によって成り立っていることも忘れずにいたい。だから出会った記者さんとの関係も大切に育てていきたい。それがパブリック・リレーションズの実行にもつながるはずだ。
パブリック・リレーションズ的に生きる
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