平和と愛、ふるさとへの思いを伝える。

昨日4月21日は、今年初の岐阜新聞ロビーコンサート出演と
なった。
前回は昨年11月であったから5か月ぶり。お客様は覚えていて
くれるだろうか。
間があくと、いつも不安になるが、蓋を開けてみると、席は
ほとんど埋まっていて
安堵した。
久しぶりであるのと、今回は「平和と愛を願い、ふるさとを
想う」がテーマで
あるため、とくに平和と愛を表現した新曲を用意したかった。
そこで浮かんできたのは、平和への思いを音楽で,どう自分な
らば表現できるかということ。

人が人の命を奪い合うという狂気の世界に対して、終わらない
戦争への怒りと、多くの方が命を落とし続けていることへの悲
しみ、とくに愛する人を失った方の立場になるとその悲しみ
は・・・・。

これらのやりきれない感情と、現状に負けないという自らとの
闘いなどを表現したかった。
浮かんできたのは、行進曲。泣きながら、怒りながら、行進し
ていく人々の様子。
ロシアの兵士の母親たちの勇気や、被団協の方の訴えや、被爆者
の多くの証言・・・私が知るわずかな情報、見聞から、怒りと
悲しみを現す行進曲を描いた。
葬送行進曲のようなものではなく、とにかく前へ前へと進んで
いく様。

タイトルは「涙のマーシュ」。マーシュとはドイツ語で行進曲。
ベートーベンのピアノソナタ8番の悲愴と絡めて、どうしようも
ない悲しみを乗り越えていこうとする思いを表現したかった。

今回のコンサートで初披露。反省点だらけではあるが、どこかで
披露しないとはじまらない。
そういう意味では、いい初演となった。
みなさま、熱心に聴いていただき、とてもあたたかい拍手をいた
だいた。

怒りと悲しみをどう表現するか。
最近、このテーマに意識が向いている。
そう、世界のいろんなことに、怒りと悲しみの感情が湧きまくって
いるから。

音楽は武器にも対抗できる、協力な平和の発信ツールである。


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