コロナの影響、今なお。

両親が贔屓にしていた飲食店が今週で閉店となる。
と聞いて、1年以上ご無沙汰していたが、久しぶりに
足を運ぶ。
営業最後の週末ということで、多くの来店。
予約も何件も入り、活気を呈していた。
その様子だけ見たら、コロナ前の週末のようだ。

「コロナでお客さんが減った。団体の利用がなくなった。」
と女将がずっと嘆いておられた。
コロナのときは、営業ができず、本当に不安な時期を
家族で頑張って乗り越えた。

その後、コロナがひと段落してからは、お客の外食に関する
意識や慣習も変わり、何かあれば集まって食事をするという
機会が減少、店にとっては難しい状況が続いた。

そんなことでの今回の判断。
飲食店を約60年営んできた女将としては、苦渋も苦渋の
判断。
「長いことありがとうございました。」
親たちが大好きな店であったため、そのお礼を伝え、
感謝を込めて、ブーケを贈る。

コロナは落ち着いたように見えるけれど、今なお、
影響を受け続ける店はある。

久しぶりにその店で、定食をいただき、妹と両親たち
との時間を懐かしく偲んだ。
この店で過ごす父が、本当に幸せそうだったことが
思い出される。

開店するより、閉店する方が大変。
仕事がすべてであった女将のことも気になるが、
まずは無事に最終日まで乗り切っていただきたい。
すべては時代とともに。

「長いこと ありがとうございました。」
スタッフの方からも声をかけていただき、
働く人のことを思うと、心が痛む。

お客はずっとあると思っていて、
いつか行けば良いと思っているが、
店はずっとお客を待っていて・・・
そして、終わるとなると、急いでやってくる。
何とも言えない現象が今回も・・・。

女将、お店の皆さんの今後も応援していきたい。

楽しかった美味しかった食事は
一生の思い出に残るはず!







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