出航の祝福

何度か書いたが、布施明の60周年コンサートのテーマ、VOYAGE。
出航。イメージは船出である。
さあ、世界に向かって出発するぞ!
自然に、フランシスコザビエルたちが、ポルトガルの港から出発する
時のイメージが浮かぶ。

今は船ではなく、航空機での出航。
乗れば半日もしないうちに、北半球であれば、目的地に到着する。
海外渡航も容易となった。
しかし、それが片道切符となれば、別である。

来月そのポルトガルに向け、片道切符で旅立つ仲間と会う。
おそらく その後、いつ会えるかわからなくなるかもしれない。

人は、いつでも会えると思うと、会わないまま時間を過ごすが
もう会えないかもしれないと思うと、今すぐに!会っておかねば
と思えてくる。

彼が20代の頃から知っている。
あれから約30年。経営者として国内での仕事を納め、次は
第二の人生。未知の世界に自ら向かう。
とても共感し、またうらやましくもある選択。

人生のなかでやりたいことはいろいろあれど、
タイミングもあれば、環境もあれば、諸事情があって
実現が叶う。

それらをクリアし、まもなく旅立つ彼を、心から祝福し、
マイノリティになる生き方を自ら求めた勇気に敬意を表し、
その船の出航の無事を祈りたい。

さあ、私の船は、どこへいつ出航する?
諦めず、最後まで夢を描き続けようと、改めて思う。

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