「今日でも明日でも遺言を早く書いてください」
と言われてから3日ほど経つ。
その日はそうだ!今だ!と思い、少し調べたが、
なかなかその気持ちになることが難しく、雑事に
紛れて、忘れたふりをしてか、今日を迎えた。
本当は気にはなっているけれども・・・。
いざ、遺言を書くとなると、自分の死を直視せねば
ならず、なかなかむつかしく、また気が進まないもの。
他の仕事とは、違う世界の話になる。
自分の死とは、なかなか考えたくないもの。
普段、「いやー、長生きなんかしたくないわ」
と言っているくせに、いざ、そのことを想像するのが
難しい。すべての別れを想像するのはつらい。
でも、いつまでもそうは言ってられないから、
自分の気持ちをふりきって、筆をとることにしよう。
気が進まない、向き合えないのは、世界に自分がいない
ことを想像したくない、ずっと生きていたい証しかも
しれない。
でも、やっておくべきこと。
あくまでも備えであるから、そんなつもりでやればいい。
憂いなしの人生は、なかなかむつかしいものだ。
なかなか向き合えない。
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