30年前の奇跡と軌跡。

衝撃の事件。
30代前半のことだった。あのサリン事件。
毎日利用していた地下鉄の駅で起きた。
あの日から30年が経ったとの報道に接し、
あの朝のことを思い出した。

あの日に限り、わけありで地下鉄に乗らない
で車で出勤していた。
会社に着いて、電車が動かなくなって通勤
できていない人がいて、恐ろしい状況を知っ
た。

今から思えば、本当に不思議だ。
地上は静かであったのに、地下ではとんでも
ないことが起きていたのだ。
テロって日本であるのか?
と思ったあの事件。

ニアミスな人生は、このときからだったか
と思うほど。

あれから30年。
会社勤めも、東京暮らしも卒業して、
今にいたるが、本当にいろんなことが
あった。
30年といえば、今から思えば人生の半分。
あれから
ずいぶんと長い時間を無事に生きてきた。

人災の恐ろしさに加え、避けられない天災。
いつ、何が襲ってくるかわからない危険は
今も変わらない。
不確実な時代。

30年前よりも、社会は良い方向に向かっている
とは言い切れないのが、残念である。

30年前の傷を今も背負って生きている方々の
気持を思うと、たまらなくなる。
もし、自分だったらと思うと・・・。

人生はある瞬間で変わってしまうことがある。
そのことだけは、忘れないでいたい。
運もあるのかもしれない、努力ではどうしようも
ならないこともある。
人間はある意味、本当に非力であると思う。
でも、今やれることがある。楽しめることもある。
一瞬先が見えなくても、見える今を存分に生きよう。

30年前の自分から、今の自分へ。
毎日毎日少しづつ変化しながら、今日まできた。
ここまでの幸運に感謝して、
そのことを忘れず、謙虚に生きたい。
今の自分から未来の自分は・・・?

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