おかげさまの出前コンサート。

ある組織の女性部の総会の中で、「ミニコンサート」の
ご用命をいただいた。
ミニとは?時間?会場???自分のサイズか?
ともあれ、会場には30名ほどの女性が集っておられ、
ありがたいことに皆様から歓迎いただいた。
そう、2年前に、一緒にこの場所で歌ったことがある。
覚えていてくださった方も何名もいらっしゃって、声を
かけていただいた。
久しぶりに会えること、元気なお顔を拝見できることは
とても良かった。

ミニとはいえ、約1時間、時事ネタを含めトークも多めに、
考えていたストーリーどおりにプログラムを進める。
事前にプログラムは配ばらない。
決められた曲を歌い、演奏してあと何曲で終わる。
と思って聴いている事が多く、それもなんだか・・と
思うのと、お客様の反応を見て、曲目も変えることも
あるため、配らない。まるでバラエティかドキュメン
タリーを楽しんでもらっているような感じで過ごして
もらえたら。MCの力が結構重要かもしれない、マイ
コンサート。
最後は自分がつくった、この組織の女性部の曲を全員
で合唱する。一緒に歌う時間はとても大切。
また、今から思うと、ステージがないコンサートも
とても良い。上からではなく、フラットな状態で。
さらに、会議室で行うコンサートは楽器も持ち込み、
テーブルの上に楽器を置いて、テーブルの下から動く
足も良く見え、こちらからもお客様の足が良く見える。
昨日はなぜか、何名かのお客様の足(靴下)がリズム
に乗って動いている様子が目に焼き付き今もそのつま
先を思い出す。(笑)

コンサートが終わると、「施設の文化祭に来てもらう
ことできますか?」「お寺でコンサートできますか?」
など声がかかる。
出前コンサートで次の相談。これは大歓迎。

母が生きた最後の日が近づいている。
三月は思いがあふれる季節。
今、姿は見えないが、きっとこういった取り組みを
喜んでいることと思う。
わたしができる おつとめは、この活動。

ときに笑ってもらい、泣いてもらい、ああ、よかった!
そんな時間をお届けできることは、私ができる親孝行。

コンサートが終わってからいただいた声より。
「ああ、心が洗われた。来てよかった。自分はいったい
何をやって
きたんだと思ったわ、ああ、本当にありがとう!」
「いろんなことを思い出して、泣けてきました。
初めて聴かせてもらったけど、本当に感動しました。」

おかげさまで・・の出前コンサート。
成人式、企業のイベント、女性部総会・・・。
いろいろあれど、
もっといろんな、新たな場づくりを進めていこう。

「ええことやっとるなあ~。」
「みのり愛、歌ってくれたなあ~」
母は、きっとそうやって口を開いて笑っていること
だろう。

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