子どもの頃、「指切りげんまん」をよくした記憶がある。
詳細はおぼろげであるが、「嘘ついたら、針千本飲~ます」
と言って、硬く指切りをした。よく考えなくても恐ろしい
ルールである。
実際、針を飲んだ人も、飲ませた人もいないとは思うが、
この節(言葉)が怖くて、約束は果たさないといけない、
破ってはいけないと子ども心ながら恐れながら、約束を
守るように実行していた。
これはやってはいけない。
こうしなければならない。
子どもの頃に教えられたさまざまなこと。
親によって、家庭によってその教えはさまざまであるが、
約束を守るという教えは、社会からの信頼を得るための
第一歩だったと思う。
社会人になって長い時間を生きてきたが、今となっても
約束を守る、果たす人間でありたい。
嘘をつかず、実直に。とは思っている。
もしも、約束を果たせないような、困難があれば
約束をした相手に早めに素直に、きちんと伝えるべき。
うやむやに、なんとなく、約束を破ることだけは
してはいけない。
小さな約束であっても、ひとつひとつちゃんと果たしていく。
そして、無理なことは約束しない。安請け合いをしない。
そして、
一番大切なのは、自分との約束。
毎日自分と小さな約束を交わすのもいい。
ときに自分に縛りをかけることで、ほどよい緊張感と
謙虚さと、新たな意志が生まれてくる。
約束は守る。
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