山に棲む動物への心配

大船渡の山火事が、まだ鎮静しない。
消防、自衛隊による総力をあげての消火活動が続けられているにもかかわらず、
火の勢いは衰えず、その範囲を広げている。避難する人も増えている。
津波を経験された皆さんの不安はいかばかりか。
火事の報せを知ってから、たびたび知人に安否確認と応援の連絡を
していたが、雨乞いをすることぐらいしかできず、本当に申し訳
ない気持ち。

火が広がる様子を映像で見ながら、ふと、山に棲む動物のことが
気になってきた。
人間は避難している。まだ避難できる。
でも、クマやシカやタヌキや・・・・。
鳥たちは飛んで避難できただろうか?

被害の状況を耳にしながら、そんなことが心配になる。
異常気象で、熊や猿が民家に侵入したという報せをよく聞くように
なり、それはそれで地元の方には大変な問題であるが、
その動物たちは山火事という緊急事態で、どうしている?
助かっていないことが想定されるが・・・。

地球のバランスが急激に崩れてきている。
戦争を続ける人間界も、生態系も・・不安定な状況はひどくなるばかり。
自分で制御できない現実に直面することが増えてくるだろう。
対岸の火事ではなく、自分のこととして、一歩先、二歩先と
あらゆることを考えておかねばならない。

人間も動物もそれぞれが平和に安全に暮らせる社会。
当たり前と思っていた時代が懐かしくなる。

とにかく早く、大船渡の山に雨が降ってほしい。

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