コップ一杯の水。
これをどう見るか。と若き日から何度も教えられた。
もういっぱいだ、これ以上は入らない。
いや、隙間がある。まだ入る。
同じものを見ても、人によって、見方によって
受けとめ方と、そこからはじまる行動が変わる。
久しぶりにそれを思い出した。
コップは自分、水は情報、あるいは
水は仕事 と置き換えてみてもいい。
もういっぱいだ!と思ったとたん、あふれることを
恐れ始めたりすることを心配することもあるかも
しれない。
よく、「いっぱいいっぱいだ」と思うのはそんなとき。
でも、コップを変えれば、もっと入る。
大きめの器を探してきたり、ひとつで足りなければ
ふたつ目の器を用意したり・・・。
入るように工夫すればいいし、
果たして、水の入れ替えもときには必要かも
しれない。
コップとは器。
器が変われば、まだまだ入る。まだまだいける。
日々の多忙のなかで、器を変えたり、洗ったりする
こともせずに、いっぱいいっぱいになっている
ことはないかと自問。
水が注がれた一杯のコップを、久しぶりに
そんな風に眺めてみる。
まだまだいける。まだまだ入る。
まだまだ受け入れることができる。
と思った瞬間に、私という器が広がる気がする。
そう、心の器を変えてみると、楽になる。