発信する人たちの姿勢・生き様を学ぶ

もう何年も、ジャーナリスト横村出さんの講座を受け、
伝える仕事には強い意志と、使命感が必要であることを学ばせて
いただいている。

その講座のなかで、世界で活躍するジャーナリストや作家の存在に
ついても教えていただけることが大変ありがたい。
最近は、スヴェトラーナ・アレクシェ―ビッチというベラルーシの
ノーベル文学賞作家や、ロシアのジャーナリストとして知られる
アンナ・ポリトコフルカヤといった人たちのことに関心を寄せて
いる。
戦争が招くさまざまな困難について、社会について、国について
真実をわかりやすく伝えるために、権力をも恐れず生きてきた
強き人たちである。

発信者とはどうあるべきなのか。
また、伝える仕事とは何か?何に向かうべきなのか?
について、考えさせられる。

書いてあるものを読む、作品を観る、聴く。
私たちは、求めれば良質なアウトプットに出会うことができる。
あるべき世界を描き、そこへ近づくこともできる。
意識しなければ、情報のゴミに埋没し、自分を見失うだけ。

信念をもって生きる人、ブレないで自分の道を切り開き続けて
いる人の生き様をもっと知りたいと思う。

そんなことで、最近、本屋へも出向き、刺激を受ける時間も
もつ。わずかの時間でも多くのインプットがある。
作家と売り場と読者。この関係を見られる空間でもある。
そのなかに、ネットでは得られない、偶然の出会いもある。
売りたい一心の本も多いけれど、そのなかに、きらり光る、
自分の方を向いて待っている本もある。
それを探すひとときも、勉強である。

今は、アレクシェービッチやポリトコフスカヤの言葉に触れ
(といっても訳書であるが)、彼女たちの強い意志や信念を
学びたい。

作家やジャーナリストは書いただけではその仕事を終えない。
読まれてこそ、誰かが語ってくれてこその、仕事である。
瞬間ヒットする作品よりも、長く読み継がれる作品を。

いのちを賭けて仕事をする人たちを心から尊敬する。

どうせ生きるなら、次代に役立つメッセージを遺さねば。
と、そんな気持ちにさせてくれるから。

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