今朝はどこにいる?

この1週間、違う町で朝を迎えることが多い。
長崎で、東京で、そして新潟で、京都で、名古屋で。
長崎では、海と山と坂が間近に見え、太陽の光がふり
そそぐそんな優雅な、みなと町の朝。
まさに、朝からギフトをいただいた気持ちになる。

東京に泊まった翌朝は、6時すぎから東京駅に行き、
まだ人の少ない駅で都会の朝のはじまりを観察しながら
電車を待つ。
店の開店準備がこれからはじまる。早朝と深夜だけは
静かな東京駅。1時間もすれば、いつもどおりの喧騒が
はじまる。今日はどれだけ多くの利用者がこの改札を
通るのだろう。ピッピッとICカードが通される音。早朝は
音と音に間隔があるが、だんだんこの間隔も縮まっていく
のだろう。

その後、新潟で新幹線をおりたら、雪どけの朝を迎える。
キーンと冷たい空気に身が引き締まる。
積もっていなくてよかったと安堵しながら、足元に
気を付けて歩く。用心の朝時間。

そして、地元での朝は、まずは自宅で1日の準備。
朝の日課はいろいろある。
それをこなして駅に向かう。
こちらも6時すぎであれば、利用者もまばら。
これから多くの人がここから出ていき、またやってくる。

今日は、まだ静かな時間に京都に移動し、京都での朝を
迎えることになる。
新幹線から近鉄に乗り換え、気が付けば、学生や通勤客
と一緒に京都の人になっていく。

とこのように毎日、日替わりのように各地での朝を
迎え、それぞれ楽しんでいる。

いろんな朝。
そう、目を閉じれば薄暗い冬の朝のパリや、NYの
活気に満ちたストリートも浮かんでくる。

朝はいい。
今日という新たな1日がはじまる。
今日もとびきりの1日にしたい。

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