どの時代も輝いて

14日に開催する長崎でのコンサートの準備も大詰め。
と言いたいところであるが、カウントダウンになり、
やっと動き出した感じ。
一番の課題はこれに集中する時間をつくること。
これが一番難しいが、せめて移動中は音を聴いて
耳を馴らす、音程正しく声を出しやすくする。
最新のアルバムを聴いて、ついでに、過去のアルバム
も聴いてみる
実は自分の演奏を聴くのは緊張する。
ここは良くない、ここは、あそこは・・とついつい、
今さらのダメ出しをしてしまうのと、自分の声を聴く
のはどうも恥ずかしい気もして・・・。
でも、今回はなぜかすんなりと自分の演奏に耳を傾ける
ことができた。

へえ、こんな風につくっていたんだ。オーケストラみたいな
バイオリンとピアノのハーモニーに、ああ、こういった
曲をつくっていた時代があったのだ。と自分の作品に
感動する。
あのときは、ポルトガルへ行き、ザビエルたちが出航した
港まで出向き、思いを馳せてザビエルへの思いをその夜
リスボンのレストランでメロディを譜面に描いた。
と、そんな瞬間のことがくっきりと蘇ってきた。
そして、バイオリンを演奏していただい当時交流のあった
Mさんのことが急に懐かしくなり、果たしてお元気なのか?
と十年ぶりぐらいにか、メッセージを入れてみる。
まだ返事はないが・・・。

こんな風に昔のアルバムを辿りながら、昔の自分に出会い直す。
その時代、その時代で、自分なりにがんばっていたんだな。
と思うと同時に、これらの作品はすべて自分が生きた証し。

自分が亡くなったあとも、このアルバムを聴いてもらえれば、
自分がどんな人間であったのか、どんな生き方をしていたか、
の片鱗は掴んでいただき、少しはなつかしく思ってもらえる
のかもしれない。

と準備をしないこの時期に、昔の自分の演奏に浸りながら
今の自分と重ねる時間。
このひとときも、大切だ。

コミュニケーションクリエイターとアーチストのスイッチが
切り替わる瞬間でもある。

さあ今日はさらに追い込みをかけるとしよう。
長崎のあの会場にいる気分で、リハーサルをする。

わが人生。決して優等生とはいえない、、むしろ不良であるが・・・
それぞれの時代で自分らしく輝いていた。
そして今のことも、あとで振り返ったときにきに、
そう感じられるといい。

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