災い転じて、吉雪になって・・。

雪の影響は、今朝も続いている。
新潟や北陸をはじめ、大雪が降った地域の皆様には
心からお見舞いを申し上げたい。
物流が滞り、店の営業にも影響が出ているところも多い。
店頭に商品がない、提供できないなど、ほんとうに
人力やITの力だけではどうしようもできないこともある
ということを改めて知らされる。
早く、普段の生活に戻れるようにと、今朝も自宅や
出勤先で雪下ろしから1日をはじめる仲間たちのことを
思い、頭が下がる。
雪国の人が忍耐強い、というのは雪と共存してきた
からだと思っている。
寒さに耐え、大雪に耐え・・・。
春のおとずれを待つ・・・。
この季節は本当に過酷である。
今週の長崎コンサートにも、新潟の方から
「除雪の仕事があるので、残念ですが、行けません・・・」
との声もいただいた。
そう、除雪は冬の通常業務だ。
ましてや、週末からの雪の影響でその仕事量も増えて
いることだろう。

生前大変お世話になった新潟の方が、
雪はわたしたちに、吉をもたらすもの。
ということで、「吉雪(きっせつ)」という名の
自社ブランドを立ち上げられたという話を懐かしく
思いだす。
大雪との戦いは大変だけれども、それがもたらす
恵みも大きい。
美味しいお米、お酒、野菜・・・。
新潟の食がおいしすぎるのは、雪のおかげともいえる。

あたたかい缶コーヒーやペットボトルのお茶を
両手で包みながら、
「寒いっすね!」
と雪の日に、一緒に移動した新潟の仲間たちの
顔が浮かぶ。
雪という共通ワードで仲間意識も高まっていた気がする。

現実的にはさまざまな被害もあって、
心配も多い週明けであるが、どうぞみなさん、
元気にこの冬を乗り越えていただけるように、と
心からエールを送りたい。

雪は不思議な存在だ。
見ている分には美しく、音もなく・・・。
でも、気が付けば・・・。

いろんな教訓を得られる存在だと思う。

吉雪。今朝もその人のことを思い出す。
今朝の新潟、空から見たら、こんな感じだろうか。

雪解けの季節を待ちわびながら・・・。

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