戦後80年の節目にできること

出張先では、その土地で発行する地方紙を購入して、移動中に眺め
持ち帰っても眺めるのが日課のようになっている。
とくに、京都新聞を読むのは、楽しみのひとつ。
だんだん発行部数が減っている新聞。いつまでこの新聞文化を楽しめる
のかわからないが、紙面を広げて「眺め読む」愉しみは、今や昭和生まれ
でなければわからないのかもしれない。

一昨日、購入した京都新聞のなかに、よく見ると
「京都戦時新聞」というタイトルの新聞が別冊として織り込まれている。
思わず見間違えたのかと思ったが、昭和17年(1942年)7月8月のニュースが
わかりやすく再編集された紙面である。
「米英艦隊を壊滅 ソロモン海戦 日本の損害軽微」
との大見出しに驚く。
もし、今日本が戦争に巻き込まれていたら、毎日このような戦況が掲載される
のだろう。恐怖心を抱いた。

京都新聞が戦後80年ということで、当時の記事を再編集し、戦時中の様子を
改めて現代に生きる読者に伝え、戦争について考えるきっかけを・・・との
狙いであろう。その企画意図に共感する。
戦争はあってはならない。ということを自分事としてとらえるには、いろんな
きっかけが必要だ。
新聞社の役割として、こういった企画はぜひ続けていただきたいし、これから
各社がさまざまな取り組みを行うことだろう。

節目とは、そういう意味でとても意味がある。

自分といえば、まずは2月14日に予定している長崎でのコンサート。
平和と愛について、自分なりに考えて、表現してみたいと思っている。
集客の心配はあるけれど、そんなことよりも、
おいでいただける方に、いかにメッセージを届けることができるか。
平和への願いと、長崎への思い。

ずっと気になっている原爆資料館で知った1枚の少年の写真。
あれがずっと忘れられない。

平和がずっとここにあるように。
そんな願いをどう表現しようか。

戦後80年だからというわけではないけれど、せっかくの節目だから
自分がすべきことはしたい。
と思いながら、新聞を眺め直す。




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