ノーベル賞の発表の季節になってきた。このノーベル賞って、いつまでも継続できるのだろうか?と毎月不思議に思いながら、世界の反応を見るのが面白い。連日、日本人受賞が決まり、日本ってやっぱりすごいなと思う一方、こんな素晴らしい先生が日本におられたのか、と、初めて知った人も多いのでではないか。
私もそうであった。有名人っぽくない人が受賞されると、きちんと見る人が見て、きちんと選ばれているなと納得する。
大村博士は、「私は偉くない!」と大変謙虚な先生で、そのわずかなインタビューでもお聞きするにつれ、心から共感するところが多くうれしくなる。
なんでも、夜間高校の教師をしていたときに、仕事をしながら勉強に来る生徒を見て刺激を受け、「自分はいったい何か」とショックを受けたところから研究の道が始まったという。そこに気づかれ、それを機に、自ら研究の道を進まれたこと、世の中の役に立つことが大命題だったらしい。そして長年の研究結果から、多くの人々の命を救った。地道に研究を続けられてきた成果だろう。
受賞されたから偉いのではなく、ずっと一筋にひたむきに努力されてきたことが世の中の役に立った。その志、意志と、プロセスと、そして成果が一体になっての評価なのだろう。だから受賞に値するということなのだろう。
狙ってもらえるものではないのがこの賞のいいところか。
とにかく正しい道を進む人が評価される世界は見ていて気持ちいい。名誉のため、利己主義で頂点に立とうとする人の世界は目をそむけたくなる。偉い人って、偉ぶらない人だ。おめでとうございます!日本の誇りだ。
偉い人って?を考えさせてくれる人
カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク