終わりよければすべて良し!と言われる。
確かにそのとおり。
ハッピーエンドになるようにと、日々心掛けているつもり
ではある。
でも、終わりに失敗してしまうこともある。
大変卑近な例となるが、
ある料理を試みた。
実は近年、乾物をつかった料理に興味があり、
乾物を時間をかけて戻してから料理するという
先人の知恵に学ぶ、驚きの時間。
乾物を戻すのは、モノに寄るが、そこに化学変化
も見られて大変興味深く、時間をかけて料理を
することでの楽しみもある。
ということで、今回は棒鱈に挑戦。
京料理で知られる「いもぼう」もどきを
作ってみようと思い、棒鱈を水で戻すこと
1週間。
毎日大きくなって、魚の形になってくる
のも面白く、少し癒しにもなっていた。
さて、そろそろ調理をしようと味付けを
しながら、最後に美味しい新潟の里芋を
鍋に入れて・・・。
そこで火をかけていることを忘れ・・・。
気が付いたら、鍋が真っ黒。
焦げるほどに火を入れ続けていたのだ。
もう少しで美味しい京料理もどきが
いただけると思ったら、まったくの
大失敗。
1週間もかけてきたのに、なんたること。
しばし、茫然となる。
しかし、そこで気づいてよかった。
火事にならなくてよかった。
火元から絶対に目を離してはいけない。
最後まで気を抜いてはいけない。
終わりよくなければ、努力も無駄の泡。
ではなく、
失敗して学ぶことは多い。
真っ黒になった鍋を洗い、磨きながら
今度は鍋がきれいになったことに
歓びを感じ。
前より鍋がきれいになったかも?
終わり悪くも、学びはある。
すべての行動を、教訓にして、
喜怒哀楽、成功も失敗
大きいことも、小さいことも
すべて生きる糧にして。
懲りることなく、乾物にまた挑戦
しようと思うが、しばらくは・・・。
悪い終わりはない。
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