地元のデイサービス施設で、新春コンサートを行った後の写真。
「ブログに載るよ!」と声をかけていただき、利用者さんたちと
の記念撮影。
この中に母の親友がおられる。97歳。
演奏の前に、年賀状を受け取った。なんと、私と母に宛てたもの。
「お母さん、喜んでみえるわ。」と何度も何度も言われていたのも印象的。
この方の心には、仲良かった母との思い出が永遠に刻まれている。
私の顔を見ると、母を思い出すのだそう。
演奏中もずっと思い出しておられるようであった。
また、認知症の方もおられるので、コンサートでの体験、感動を
今日になれば忘れることもあるが、それはそれでいいと思いながら
その瞬間にすべてをかけて演奏する。その心、まさに「魂」が
聴いている皆さんに伝わり、生きる力になると信じている。
瞬間を大切にすることを教えていただいているのは、こういった
活動なのだ。
中には「お母さん、元気?最近会ってないね」と何度も声をかけて
下さる方もおられる。母はその方の中では、今も健在なのだ。
それでいい。
地元の施設で演奏する時は、両親も一緒に席に座って
いるように感じる。空からの観客。
おかげさまの新春コンサート。
マイクなし、ピアノなしであっても、伝わる。
「また、来て下さいね。待ってます」
待ってくださる方がいる人生。なんという幸せものだ。
1月15日。実は、お世話になった新潟の方が、交通事故で突然旅立って
しまった日でもあり・・・その人も生きていたら・・と思う1日でもあった。
人生ははかない。いつ別れが訪れるかわからないと、改めて・・・。
生きている今。できることを精一杯。
そして、お世話になったすべての人を決して忘れない。
この場を提供いただいたことに感謝して。
いつも、いつもちゃんと素敵な演出、しつらえが嬉しい。
みなさまの一年の「今の幸せ」を、心から祈っている。
空の観客も歓ぶ、新春コンサート
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