ラッキーなことに、東京から京都に帰省する友人とタイミングよく
京都駅で会うことができた。
彼女とは毎年大晦日に京都で会い、一年の締めとして、あれこれ話すという
のがここ何年かの恒例行事になっていたが、今回はたまたまクリスマスの夜、
しかも京都タワーの下での待ち合わせとなった。
「さっちゃん」「マーサさん」と呼び合う凸凹コンビ。
彼女さっちゃんは劇団を運営する、脚本作家であり、私にはない才能をもって
いるため、どうしたら、あんな作品が書けるのだろうと公演に出かけては
感心するばかり。
その彼女は、私を劇団の音楽係として、時々劇中で生演奏をさせてくれる。
新たな世界への挑戦を一緒にできる、貴重な仲間でもある。
朗読劇をはじめとする劇と音楽。生と生でどんな世界が生まれるのか。
コロナ禍を越えて、配信という手法も加わったけれど、やっぱり生がいい!と
自らの作品の場づくりを求め続けている。
私自身も、同じようなことを考えて動いているため、ともに夢を語りやすい。
話すだけで、新たな化学反応が生まれそう。そして、何よりもわくわくする。
「来年は、絶対京都で一緒にやりたい。やろ、やろ、親孝行せな」
と、昨年も話した記憶はあるけれど、本当に来年こそは、という気持ちで、
夢を語った。面白いアイデアも出てくる。夢語りは限りなく、
時間があっという間に経つ。そして、名残惜しい気持で、京都駅で解散。
夢を語り合えるクリスマスとは、最高のギフト。
彼女は私を新たな世界に導いてくれる人。
音楽でも、ビジネスでもない、違う世界の人だからこそ、新たな発想が
生まれる。
彼女のお母様はお元気だ。今も実家の店の金庫番をされている。
ぜひ、お母さんが元気なうちに、いっぱい作品をお母さんに見せてあげて
ほしいなあ。
地元でライブをやるときに営業部長のごとく、物凄くはりきっていた母と、
彼女のお母様が重なり続ける。
「来年は、絶対京都で!まじで、ほんまにやるし!」
力強く握手をして、あふれる笑顔で別れたクリスマス。
なんだか、すがすがしくて、胸も高まって。
お互い、五つ星を越えるきらきら作品を生み続けたい。
夢をもてることこそが、生きる上での最高のギフトかも。
夢はギフト。最高のクリスマス。
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