虹を見た!

虹を見つけたときは、偶然の幸運に包まれる。
普段あまり見ることがないが、何年かに一度、遭遇する。
雨露と太陽の光のコラボによる、自然のアート。
最近、近所を歩いているときにみつけた紅葉と虹とクリスマスの風景。
「あ、虹だ!」
気づく人は気づいて興奮。下を見て歩いていては気づかないから、その声で
空を見上げる人もいて、思わずスマホを向ける人も。
実は人のその反応を見ているのが、楽しかったりもする。

ああ、虹とはなんと幻想的か。
すぐに消えてしまうから。
そして、いつどこで発生するかは予報もないため、出会いは突然だ。
この瞬間が消えるまでずっと立ち尽くす。
やっぱり虹っていい。
希望が、未来が見えてくる気がする。

尊敬する日本画家、上村松園のコレクションにも
「虹を見る」というタイトルの作品がある。
虹を見る女性の姿勢、目線が印象的な作品であった。
虹そのものは描かれていなかったような・・・。
でも、しっかりその女性の目線の先にその存在を感じるのである。
虹への憧れは、明治の時代も、そして今も変わらず。

突然に、自然が見せてくれる七色の世界に、批評は無用。
ただ、ただ感動するのみ。

今日から12月。
偶然見つけた虹を今日も心に映して、未来に向かうのびやかな
時間を過ごし、よかったといえる2024年にしたい。

虹は瞬間。
人生も瞬間。
でも、心に見た虹を心に映し続けよう。
そして、夢を見続けよう。

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