真実は、目の前にある。

岐阜新聞本社ロビーでのコンサート、今年の出演は昨日で無事、終了した。
主催者に問い合わせして、これまでの出演回数を教えていただいた。
37回目だった。2017年7月の出演から、7年以上・・・。
当時、東京に住んでおり、ふるさとで演奏をする場がないかと、思って探して
たまたま歩いていてみつけたあの場所。本当に偶然の出会いから、今日に至る。
父母が元気なうちに、地元での発信拠点のひとつをみつけられたことは幸いで
あった。コロナのせいで、演奏活動ができない時期も長くあったが、再開したとき
なんとか母も参加できた。
両親がいなくなってからも、この活動は止めずに続けた。
最初、心配してくださる方もいたが、ずっと応援してくださる方もいて、
また新しいお客様も増えて、毎回来ているという方、お友達を連れて
きてくださる方もあり、また遠方からお出かけいただく方も・・・。
思いおこせば、本当にいろんな思い出が・・。

昨日演奏が終わったあと、
「ほんとうに、楽しいわ~。ありがとう」
「こんないい秋の日を迎えることができて、しあわせだなあ」
「前、母を連れてきたんですが、3年前に亡くなって・・・。
あのとき、本当に喜んでいたなあと思い出しました」
帰り際に、皆さんさまざまに声を寄せてくださる。
このメッセージと皆さんの笑顔。

このとき、ああ、この活動を続けてきてよかったと思う。
人が歓び、笑顔になる瞬間を見続けていられる幸せを
かみしめる。

ささやかで、つかのま・・ではあるけれど、人が幸せになる
こと。生きていく上で大切なこと。
これが見えてくる。
真実は常に目の前にある。

匿名で無責任な、思慮に欠ける情報が拡散するなか、
そのどれが真偽であるかを見極めるのは、難しく、また
そこにパワーを割くは労力の無駄。
それよりも、目の前に起きていること、聴こえていること。
それを大切にしたい。

真実は目の前にある。
だから、たくさん経験を積む。いろんな人に会う。
易きに流れず、自力で歩く。

今日も新たな世界が見えてくることを期待して。

これからも、地元での演奏・発信活動は自分なりに
続けていく。
応援いただいているすべての皆様に、感謝を忘れずに・・・。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク