風にも負けず、音を楽しむ!

 強風吹きやまない晴天の祭日。
 今回のコンサートはなんと、屋外での出演。岐阜のクリニック主催、そして
認知症専門医療機関共催の「まちの文化祭」というイベントである。
地域との共生を目指し、クリニックがスタッフや利用者、地域の方とともに
さまざまな文化活動をお披露目、交流する場に演奏の機会をいただいた。
https://www.shadan-gifu.or.jp/inf/2114/
 こればっかりは天気次第であるので、雨が降らないか心配をしていたところ
 美しい青空。おまけに飛行機雲が大空に描かれて、まさに空も文化祭。
ではあるが、なんと、強風!がやまない。
そして、一気に気温も下がった朝。こんな寒くて風が吹くなか、お客さんが
来られるのかな、また来られる方にも申し訳ない。
心配しながらの開会。地元の方のマルシェ、キッチンカーの参加もあり、
また様々な展示発表もあり、病院のエントランス、屋外で文化祭は寒さに
関係なく賑わってきた。
では、私の出番。
一旦、おさまっていた風が、演奏しはじめたら、再び吹き始めた。
この写真でもわかるように、スカーフが風で広がっている。
途中、帽子も飛んで、演奏がやめられないので、主催者が帽子を拾って
かぶせてくださったり、歌詞カードが飛びそうになり、共催者が助けて
くださったり、とにかく皆様に助けられてのステージ。
風が吹こうか、雪が降ろうが笑顔でやり続ける!
寒いので、通常と違うプログラムに変更。歩きながら聴いていただくとか
踊りながら聴いていただくなどのエクササイズを入れながらの演奏に
切り替えた。すると皆さん、ノリノリになって楽しんでくださった。
コンサートが始まったときは、地域の皆さんに受け入れていただけるか
と思っていたが、皆さんにこにこ顔で、最後まで楽しんでいただき、
演奏中も握手を求めに来てくださる方や、なぜかペンライトのような
ものをもって、演奏中ずっと応援してくださる方など、皆さんとともに
創る、まさに「まちの文化祭」となった。

夏に出かけた認知症予防のためのサロン「やすらぎカフェ」で出会った
岐阜病院の先生との出会いから、今回の出演となった。
ありがたい、つながり。心のふれあい。
まちの文化祭という素晴らしい取り組みに、自分も関わらせていただき
至福のときをいただいた。
コンサートの締めに残したこんなメッセージ。
「音楽は音を楽しむこと、人生を楽しむことですね。音楽があると心が
豊かに、しあわせになりますね」。
コンサート終了後、ひとりの参加者の方に
「ほんとうに、そうですね。音楽は上手下手ではないですね。楽しむことが
大切ですね」と共感の言葉をいただき、伝わったことがうれしかった。

風は強かったけれど、そのパワーに負けない、地域のみなさまのあたたかく、
素敵な笑顔で無事に終了でき、安堵。

またひとつ、ありがたい経験。
前夜心配した、右手もしっかりいつもどおり活動してくれた。
機会を与えていただいたみなさま、ご参加いただいたみなさま、
そして、わが身に感謝。

まちの文化祭。これからも続きますように。
これは、まちの健康づくりに欠かせない素晴らしい活動だ。
今日も笑顔で、元気に。
昨日の皆さんのお顔を思い出しながら、すがすがしい朝を迎えた。

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