心厚の人になろう。

よく会話のなかで、
「心が折れる」という言葉が出てくる昨今。
先日も、とある面談で、そんなことを言われた。
きっとつらかったんだろうな。と話をしっかり
聞きながら、いろいろ改善策を一緒に考え、
こうしたらよくなるのでは、という言葉も添える。
最後に
「心は、折れへんと思うよ。心は折れるというものでは
ないと思うので、またそう感じることがないように、鍛えて
いくといいのでは?」
という言葉を返すと、何度も「心折れる」と言っていた
本人から少し驚きながらも、笑顔が見えた。

日頃から、「心折れる」という言葉が日常的によく
飛び交う。
心って何かわかっているのかな?とも思う。
身体は骨折もする。
でも、心はカタチが見える物体ではない。
自分のなかに、自分が生きる以上、内面に存在し続ける
自分そのもの。
この内面が強くしなやかであり、また広い心をもっていれば
相手の言うことをよく聞き、受け入れることができ、
お互いに良き方向に行けるように導くこともできる。
心次第で、何事も良くも悪くもなる。

折れることはない。
傷つくことがあっても、また自分の心がけ次第で
回復できるし、さらに強くすることもできる。

折れるとは、傷つくということだろうが、
コミュニケーションでは、必ずしも一方だけが
傷つくことはないと思う。
自分は傷ついたと思っていても、相手も
不快な気持ちになることもある。
ある意味、コミュニケーションはお互い様である。

ということを肝に銘じていたい。

心は柔軟な存在である。
自分を豊かにしてくれる、もう一人の自分である。
心と前向きな対話をしながら、
より自分らしく、社会と向き合えるように
前進する。

そしていろんな人に出会い、経験を積んで、学ぶ。
傷つくことや違和感も含め、いいことも悪いことも受けとめながら
どうしたらよくなる?自分も相手もよくなるのか?
と、考えられる人になりたい。

薄っぺらい心ではなく、
肉厚の心。

強い人は、心が肉厚だと思う。
しかもやわらかくて・・・。

「あなたの心は折れないよ。」
頑張る人にそう、エールを送りたい。

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