以前は9月15日が敬老の日であった。改めて、記念日の日にちが曜日で
決められるようになったのは、とても残念。
連休を増やすための施策であったと思うが、それ以上に、記念日には由来や
その日である意味があるため、日にちが変わると、祝意も変化してしまう、
とは思っている。
ということで、今年の敬老の日は9月16日である。
その日に、地元の体育館で、満80歳の方を迎えてのお祝いセレモニー。
そこでコンサートをさせていただく。
ここのところ、お祝いコンサートの機会は増えている。
そのことはとてもうれしい。
いろんなお祝いの場。ちょっとハレの日。
嬉しいときに、大切なときに、音楽でその場を盛り上げることが
できるのはとても誇らしい気持である。
今回のお客様は80歳の方たち。どんな方たちだろう?
戦後すぐに生まれた方たち。ギリギリ戦争を知らない、
でも、その傷跡は知っている・・・。
復興もはるか遠い・・・そんな混迷の時代に生まれ、育ってきた
方たち。
お元気な方は、まだまだ自立した生活をされている。
健康の差は、人それぞれであるため、一言では括れないけれど、
間違いなく、自分が子どもの頃に知っている80歳と、今の80歳は
全く異なる。
この日だからお会いできる人がいるため、心を込めてしっかり
務めを果たそう。
と思う反面、この日に会えない人もたくさんいる。
行きたくても行けない人もいる。
また、とくに敬老という姿勢は、この日に限らず、いつでも心がけて
おきたい。
敬老とは、人生の先を見せていただくことでもあると思う。
他人事ではなく、いずれ自分ごと。
どんな風に年を重ねることが幸せであるかを考える機会でもある。
そして、人生を長くがんばって生き続けてきたすべての方が
尊い。
諦めず、苦労をしながらも 生き続けてこられたこと自体が尊敬である。
と、敬老の日イベントが迫ってきて、そんなことを考える。
超高齢化社会、いつまで、このようなイベントが開催されるのかも
しれないが、やる以上は喜んでいただけるように。