ここ最近の仕事をふりかえると、組織の上下・横の関係についての相談対応も
増えている。
個々の力を強くすること、組織力をあげていくことが最終的には目的であるが、
そのために、個々の抱える課題をクリアしていかねばならない。
個々の面談を行うと、部下への悩み、上司への悩みが、いかに多いか・・という
ことに気づく。
たまに会う私に言うぐらいであるから、日々、心のなかに何らかのわだかまりや、
しこりを抱えたまま過ごしている人も少なからず・・・。しんどいと思う。
わかってくれない、伝わらない。と悩む人、特に悩んでいなかったが、ある日
突然、部下が爆発して、思わぬ行動に出て、そのとき気づき悩む人・・・。
上司が言っていることが全部暴力に聴こえ、真意をつかめないまま、ハラスメント
という事態に発展する・・・。
もっと理解しあおうと、もっと理解しようと、まずは自分から理解しようと
歩みださねば相手との関係はつくれないと思うのであるが・・・。
こんな少し、ぎくしゃくした人間関係のなか、面談をさせていただく。
ときに自分は、上司はこう思っていると思うよ、部下はこうしたいと思っている
のでは?と両者の通訳として、それぞれと接しながら、その「間」を接着しようと
動く。
そう、離れている、離れかけている、あきらめようとしている両者の関係を
よくする、「間」をつなぐ、心の接着剤。
この仕事には、寄り添いの姿勢が前提となる。
なかなか、くっついてくれないが、どちらかが相手に向かって進んでくれれば
改善につながる。
それにしても、もっとコミュニケーションをすれば・・と思うことがあるが、
黙々とパソコンに向かう日々、心の会話が途切れてしまうのだ。
改めて、生の言葉は大切だ。一歩踏み込んで、相手を理解する。しようとする。
この大切さを改めて伝え続けたい。根気がいる仕事だ。
今日もまた、接客業ではなく、接着業の1日がはじまる。
心の接着業。
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