このチラシはグラン・ルー25周年を迎えた昨年、考案した新サービスのご案内。
地元の人に知っていただきたいと母の命日に、地元エリアに新聞折り込みをした
のが約5か月前。その日にいただいた1本の電話。
「今朝の新聞に入っていたチラシを見てお電話したんですけど、私がボランティア
でやっている『安らぎカフェ』というのがあるんですが、そこに来て演奏してもら
えますか?」とのこと。折り込みチラシに反応があったことに、驚き歓び、もちろ
ん「やります!」と即答。後で、母もそのカフェに顔を出していたことを知る。
そして、昨日8月17日、その安らぎカフェでのコンサートを行った。
37度を超える酷暑のなか、認知症予防も兼ねてのイベント(カフェ)であるとは
いえ、集まってくる方は高齢の方であるから、心配。
認知症よりも熱中症が気になるが・・・。
と、私の心配をよそに、20名を超える人たちが集まってくださった。
約1時間、持ち込んだ楽器で弾き歌いながら、地元、旅先、季節、親の思い出・・
さまざまな話題でのトークと演奏を楽しんでいただいた。
「マーサのコンサート」という告知だけで、本名は明かされていなかったが?
それでも皆さん、集まってくださった。
コンサートの前後には、父や母の知り合い、二人が亡くなっていることをご存じ
なかった方、いろんな方に声をかけていただいた。
「ほんとうに、お母さんはいい人やった、口は悪いけど、優しい人やった」
「うちのお父さん、もうなくなったんやけど、お宅のお父さんと親友だった、
本当によくしてもらった」「まさこちゃん、小さいころから、よくがんばって
けど、今日もまた会えて本当によかった、お母さんも喜んでみえるわ」
などなど、父母との再会を喜ぶかのように、私のコンサートを楽しんでいただけ、
心から今回、新聞折り込みをやってみてよかったと思った。
1枚のチラシから、親が仲良くしていただいた人達と出会え、そして話ができる。
そのカフェに両親がにこにこ座っているような気がした。
また、他のカフェ出演のお声もかかり、親孝行の旅はまだまだ続きそうだ。
とにかく、この酷暑のなかおいでいただいた方はもちろん、この場に呼んで
くださった、チラシに反応いただいた主催者に心から感謝したい。
地域でのこのような取り組みは、多くのボランティアの方、福祉関係者の皆様の
協力で成り立っている。この地道な活動に心から敬意を表したい。
これからも、小さな親孝行の旅を続けられたらいい。まだまだ走れる!
参加された皆さんの健康長寿を心から願って・・・。
折り込みチラシからプチ親孝行?
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