思わぬ初体験も楽しむ。

異常気象の影響、人的影響・・とにかく何が起きるかわからない
今日この頃。
電車ひとつ乗るにしても、緊張することが多い。
予報が出ていていなくても、電車に乗ってから、目的地に向かうまで
で事態が急変することもある。

昨日、たまたま乗っていた電車。
米原駅から大垣方面に向かっていたが、途中で、急に雷と大雨の
影響で途中で電車が止まっているため、遅れが出る見通し・・と
いうアナウンスが流れ、車内は少し緊張感に包まれた。
多くの乗客が下を向いて、スマホを見ているため、その瞬間、
JRのサイトを見始めていたかもしれない。
へ?電車が止まる?米原の手前で聞いていたら、新幹線に乗り換える
という手もあったが、もう過ぎてしまっている。
気が付くと、電車を黒い雲が包み、雷雨に襲われる、怖くなった。
ここで止まらないで~。
電車はそのままだんだん速度を落とし、ときに途中の関ケ原駅で長めの
停止、その後も速度を落としながら、大垣までなんとかたどり着いた。
まずは一安心。

しかし、その先は運転を見合わせ。まだ見通しが立っていないそうだ。
駅には大勢の乗客があふれていた。大きなスーツケースを持っている人、
お土産を持っている人・・・。どうしたらいいか、運転再開を待つしかない。

さあ、どうするか?ここから順調にいけば30~40分で帰ることができる
のに、この状態ではいつになるかわからない。

さて、他に変える方法はないか?バス?他の電車??大垣に住む友人?
人間、いざとなったら、いろいろ考えるものだ。
大垣から名古屋までの移動手段。
JR大垣駅の外に出てみる。タクシー待ちの人も並んでいる。
ふと、養老鉄道の改札が視界に入った。そうだ、大垣駅からこういった
ローカル線も走っているのだ、乗ったことはないが、知ってはいた。
桑名行き?三重県か~。?もしかして、桑名から名古屋へ行けるのでは?
最近、近鉄もよく利用するため、三重県と愛知県が直結した。
早速養老鉄道の駅員さんにたずねると、
「JRが止まったままなら、確かのその方法もありますね。いつ動くかわからない
ならば、こっちがいいかもですね。」
大垣から桑名までは、なんと十数駅ある。しかももう夜だから、景色は見えないが・・。
意を決して、その方法で帰ろうと決めて、切符を買う。ICカードも使えない
本当に昭和のローカル鉄道に、乗るとは思ってもいなかったが・・。
コトコト揺れる養老鉄道に乗って、降りたことがない桑名駅で、JRに乗り換え、
そして無事名古屋駅へ到着。大垣から3時間近くかかったけれど、とにかく無事に
戻ることができた。東海道線は運転再開はしたものの、かなり遅れている様子で
結果的に乗り換えて正解だった。

今回、思いもよらず、初めて乗った夜の養老鉄道。
もしかしたら、鉄道ファンにとっては魅力的な電車なのかもしれないが、
景色が見えず残念ではあったが いつもと違うルートで帰るのは、ちょっと
異国情緒を味わうような不思議な感覚に浸るひとときでもあった。

常に想像力を働かせ、普段と違うルートを選ぶことも時には必要。
そして、その選択は、次の行動の役に立つこともあるかもしれない。
経験は何でもしておくべき。
それにしても、ローカル線の存在は、こういうときこそ役立つとも実感。

今日は台風のため、新幹線が計画運休とのこと。
大勢の人が移動するこの時期に大変なことだ。
違う方法で、違う時間で、いろいろ考えている方も多いことだろう。
意外な抜け道が見つかるといい。

被害がないように。祈るのみ。

昨日は、JRでも、ローカル線でも大変親切な車掌さんや駅員さんに
出会えて、心うれしい一幕もあった。
米原から大垣駅に向かう途中、親切にしてくれた車掌さん。
別れ際にお礼を言ったら「お気をつけて」を声をかけられたことも、
なんだかうれしかった。
人びとが休んでいるときにも、働いているインフラに携わる皆様。
改めて、お疲れ様です。

そんなこんなで、何があっても、小さな出会いと新たな経験を
重ねて、毎日を楽しみたい。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク