歌のこころ、合唱の力が平和への道。

この時期は、戦争、終戦にまつわる話題に良く出会う。
まだまだ知らないことが多いということにも気づかされる。
長崎の「わかば唱歌隊」の存在は今朝の報道で、初めて知ったが、長崎で
被爆された音楽家が指導された合唱隊のことだそう。
その先生は、戦後はふるさと福島に戻り合唱の指導を通じて、
音楽を通じて平和の大切さを伝えてこられた・・。

音楽で平和を。

昨日、約40年ぶりにふるさと岐阜で開催された歌のコンサートに
足を運んだ。「てんぐじょう紙~こころ~」という企画。
地元の言葉で、テーマで。歌を愛する人たちが、合唱で、朗読で、
ソロで、アンサンブルで、いろんなスタイルでバラエティに富んだ
プログラムを約二時間。
ステージの上で歌を歌うということは、ハレの日のお祭り。
きらびやかな衣装に身を包み、出演者が入れ替わり、それぞれの
歌を披露する。

ああ、クラシックのコンサートってこういう感じだった。
とある種懐かしい気持もあり、また こちらも年を重ねたせいか、
歌の力について、いろいろ考える時間ともなった。

若い日の歌は、声の艶、はり、さらに若さ。そして技術。
年を重ねると、そこに経験が加わり、いい意味での成熟、そして
深みを感じ、意味がよくわかるようになる。
その歌の心がよく伝わるようになるのだ。

歌とは、心を伝えるものだ。
改めてそのことを確認。
そして。歌こそ、平和に直結するコミュニケーションツールである
とも改めて実感。

こんな厳しい時代こそ、悲しいときこそ、歌う、一緒に歌う。
そのことで、元気も出てきて、生きる歓びにも触れることができる。

歌は心。そして歌は伝える、伝わる、伝えあうもの。
そして、プロとはそれが導ける人。
自己満足の演奏ではなく、相手の心に沁み込む演奏ができる
これこそが、プロであるとも改めて。

一方、オリンピックがやっと終わった。
パリらしい祝祭であったと評されているようだ。
(私は開会式の「愛の讃歌」に感動したが)

さて、この豪華なオリンピック。平和への貢献は?
今こそ、貢献してほしかったが?

音楽は、歌は、お金をかけずとも、平和な世界につながる。
人と人がつながれる。
有名人がではなく、また点数を競わなくても、
普通の人が、楽しく歌う。歌いあう。
それだけで、平和の輪は生まれる。

この時期に、久しぶりに歌のコンサートを鑑賞しながら、
改めて 歌の力について、感じながら考える貴重な機会を
得た。

歌は心だ。
心を伝えること。

自分が歌うときも、そこをこれまで以上に大切にしたい。

歌のあとの拍手も心。今も余韻が残っている・・・。

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