今はSNSを通じて拡散があたりまえ。
なんでも伝えよう、発信しようとする傾向。
自分主義のよくない現象であると見ている。
このことには、さまざまなツールが登場してから、
個人的に疑問を持ち続けているが、きっとそういう見方は
マイノリティーだろう。
伝えるということは、コミュニケーションにおいて大切なことで
あり、生存のために不可欠な行為。
伝えるから、伝わる。伝えなければ、伝わらない。
は当然である。
でも、時と場合によっては、
伝えない方がいい。黙っているほうがいいということが多い。
ということにも気づかされる。
そして、時には伝えてはいけないこともある。
口を開くのではなく、閉じていることの美徳。
知っていることがあっても、知らない顔をしてその場を
過ごすことも大切。
なんでも知っていると見えてはいけないこともある。
相手が自分に対して安心して向き合ってくれる空気を
作ると、自然と相手はいろいろ教えてくれたりする。
口に出すことは楽である。
実は、言わない方がパワーが要る。そんなときもある。
伝えない力、言わない力、を鍛えるのはなかなかハード。
もちろん、言葉では言わないが、視線や表情で伝わる場合もある。
コミュニケーションは時に脇を占めて、細心の注意を払うことが
求められる。
三猿を時々思い浮かべながら。
静かに賢くコミュニケーションをしよう。
伝えない力、言わない力。
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