360度カメラを自身にこそ装着。

ある物事に取り組むときは、前を見て、もちろんその周辺も見ながら考え、
行動する。
目の前の目標に届くために知恵を絞り、努力をする。
そうこうしているうちに、視界にはずれた180度反対側に敵がいることを
知らされる。
へ?そっちからきますか?という感じだ。
アプローチが異なり、入口が違うけれど、少し進めば、同じ方向を向いて
走り出しており、気が付けば仕事の争奪戦になることも・・・。
そういう意味では、ライバルは異業種であることもあり、細心の注意が必要
だ。その業界の専門というだけでは戦えない時代。
ビジネスの社会にはそんなことがよくある。

営業活動には360度カメラを自身に装着するぐらいの意識が必要だ。
世の中の動き、同業・周辺の動きをぐるり見据えながら、お客様が
不安に思わないように、安心して前に進めるように、情報提供をしたり、
決して前方のみに全力投球しないように、俯瞰しながら次の一手を考える
のが、営業の仕事。
それが今の時代の「寄り添い」かもしれない。

360度カメラ。すでにいろんな場面で導入されているが、ビジネスパーソン
自身が、この意識をもたないといけない。
前方にだけ世界があるのではない。
360度どこからも攻められる。

ふと、岐阜城から眼下を見下ろす信長のことを想像する。
山頂からならば、360度見渡せる。
そう、そういう発想がこのデジタル社会にこそ必要なのだ。

手のひらのなか、モニターのなかだけで世界は完結されない。
お客様に喜んでもらうには、常に全方位で世の中を俯瞰しながら、
一歩先に出続けることが大切なのだ。

と、背筋を伸ばす朝。

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