わたしにとって、この季節のキーワードは、祇園祭だ。
四条通をはじめ、主だった通りには、鉾が立ち並ぶ、
お囃子の音も町に鳴り響き、人々や車の喧騒とあいまって、
あの狭い京都のまんなかが、夏まつりモード一色に包まれる。
17日の鉾巡行に向けて、緊張感も高まる。
今日は、雨。にもかかわらず、インバウンドも含め、連休中に京都の夏を
楽しもうと多くの人々が集まってくるだろう。
昨年、ひとつのちまきをいただいた。たまたま、いいタイミングにいい
方に出会えた。これを下さった方は、今年もきっとお囃子を担当される
のだろう。こういった地元の皆様のお骨折りで、この祭りは長きにわたり、
受け継がれている。
このちまきも、高齢化により作れる職人さんが減って、今年は例年の
6割ほどしか作れていないそうだ。これからますます貴重なものになっていく
のだろう。
祇園祭の時期に、京都の街中で行ったライブの思い出。もう十数年前
のことになる。数回はさせてもらったかな。
京都にゆかりのいろんな方においでいただいた。また、大阪から岐阜から
新潟から京都までおいでいただいた・・・。
同時多発テロで一緒にニアミスとなり、アラスカで親しくなった友人が
京都の人で、彼がライブを手伝ってくれた・・・。
あの頃、そこに集まってくださった方の多くは、もうお会いすることが
できない。祇園祭というと、私にとってはあのライブの思い出となる。
楽しかった、わが京都の青春時代。今も形を変えて、ご縁をいただき
続けているこの町は、私にとって一番愛すべき、出発の町。
雨の祇園祭。今日はちょっと遠くで、想像しながら楽しむとしよう。
祇園祭が終わったら、本格的な夏の到来!と言っていたあの頃が
懐かしい。