あたたかい言葉を書きこむ。

ネットは、日常のあらゆる面に食い込んで、人々に大きな影響を与えている。
動画であればインパクトもあり、更新されることで、見る方も習慣化され
いつの間にか洗脳されていく一面もある。考える行為をスキップさせることも
ある。

また、顔の見えない発信も可能であるため、誹謗中傷もしやすい。
そんなことに使われるのは、本当に残念であるが、その言葉の暴力でかけがえの
ない人生を終えていく人がいるのも現実。
発信という行為を自分本位に、自分の欲求のままに行うことは、決して良いこと
では
ない。顔が見えないコミュニケーションが増えることも、良いとは思わない。

せっかくネットでつながることができるならば、相手が歓び、自分もうれしい言葉を記したら良いのにと思う。
ちょっとしたやりとりで、やさしさを感じることができる、今日1日が幸せになれる。
そんな言葉をかけあったら、世の中ももっと丸くなるだろう。

韓国で「あたたかい言葉を書きこもう」という運動に取り組む教育者がいるそうだ。
道徳面でも、コミュニケーション面でも、当たり前のことではあるが、このネット社会ではおろそかになりがち。
このことを、学生にしっかり伝えている先生がいると聞いて、うれしく思った。

AIにできることもたくさんあるが、人を元気にする、目の前にいる人に感謝をする。
その温かいコミュニケーションは、人間ならではの表現だと思う。
言葉で感じる部分を大切に。
心を言葉で表すことを忘れずに。

拡散の量や再生数ばかりが話題になるが、今一度、コミュニケーションの原点に
ついてみつめたい。
相手が元気になる、気持ちよくなることをまず考える。
そこを大切にしたい。

昨日もある方から
「いつも優しいメールをありがとうございます」
との一文をいただき、無意識にしていることが、そう響いているのかと
こちらがうれしくなった。

温かい気持。平和な社会、しあわせな世の中は、ここから始まると思えて
ならない。

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