元気に旅立つ1枚のための助手?

母の写真が大変好評で、旅立って3年以上経った今も、「あの写真はいいね」
「私もああいうのが欲しい」という声をいただき、ついに、「いい写真屋さん
紹介してもらえないか?」との相談もいただく。
そんなこんなで、地元で時々ご無理いっているアマチュアのカメラマンの
方にお声をかけて、撮影会を開催することに。
私は今回は、そのモデルさんの表情を引き出す役。
ご本人の向かいに座って、会話をしている感じで、そして時々、「口を
閉じて。」とかいろいろ注文を付ける役。
最初、緊張されていたご本人も、撮影いただいたものを見せると安心して
表情が柔らかくなり、慣れてくる。
途中で衣装も変えたり、場所も変えたりしながら、撮影は順調。
おかげで無事終了。で終われず、「実は、親友が・・・」と、施設に住んで
おられるお友達の撮影の相談まで受けることになる。
「ああ、これで元気に、悔いなく旅立てるわ。娘たちと写真を選ぶわ」
とモデルさんは大喜び。いざというときに、いい写真が用意されていると
気持がずいぶん違うのだろう。
この写真は、モデルさんが着替えている間に、どんな風に映るのかと
試し撮りいただいた瞬間のショット。
人を笑わせていると、こちらも自然に笑顔になるもんだ。

さて、私の最後の1枚は?もう改めて撮らなくていいけれど、時々
撮っておくのも良いのか?それとも、若い時の一番気に入っている
写真がよいのか?まあ、そこに自分はいないから、何でもいいけれど。

元気に旅立つ、悔いなく一生を終えるために、1枚の写真の存在は
大きいようだ。

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