企業に新入社員が入社して、いきいき頑張っている姿に触れる。
これは周囲から見ていても、とてもうれしい気持ちになる。
会社組織というまだ慣れぬ社会のなかで、模索しながら、自分たちの
道を開こうしている。挑戦する姿が楽しそうで、頼もしい。
言葉遣いや社会人としてのマナーがまだ一人前でないところも、
初々しく感じることもある。
メディアが報じる若者像よりも、身近にその存在を感じると、
彼らを応援したいという気持ちが、より高まってくる。
未来に向かってがんばろう!と夢を抱いて歩み始めた人たちを
年上の者は自らの経験を活かし、時に導き、時に見守り、うまく
すすめられるように応援し続ける。
前に進んでいく、自立する若者を一人でも増やすこと。
それが先に生まれた者の役割。と最近考えることが多い。
一方、齢を重ね、体のあちこちに不調が生まれ、入退院をされた
り、療養をされたり・・という先輩方の近況も入ってくる。
その苦痛を教えていただくだけで、その辛さが伝わってくる。
確かに75歳を越えると、いろんな異変も起きてくるのだろう。
痛みやつらさ、いろんな苦難とたたかっておられる様子を思うと
これまでさまざまな教えをいただいてきた先輩たちに、何か
できることはないだろうかと考える。
痛みを分け合うことができたら、楽になられるのだろうに、
言葉をかけたり、想いを抱き、回復を祈るしかできない自分が
はがゆくなったりもする。
若い人を応援する、
年上の人に心を寄せる。
ああ、こんな時代もあった。
ああ、自分もこれから・・。
今は、老若の間にいる、まさに真ん中世代の自分。
一番お役に立たなきゃいけない世代である。
そう、自覚する。
頭に浮かんでくる多くの年下の仕事仲間たちのことを思い、
そして年々数が少なくなってくる先輩たちのことを思い、
昨日も我が身、明日も我が身を、実感する朝。
まだまだ、まんなかを生きる。
とにかく、元気に進もう。