携帯にかかってきた電話。
電話の着信は、母の生前時から、ずっとお世話になってき
た方。
最近、ご高齢の方からの連絡は、いろんな意味でドキドキする。
悪い知らせでなければいいが、、、と思いながら、電話に出る。
すると、なんとまあ、遺影の相談である。
「今日は折り入って相談があってねえ。娘からいい写真を用意
しておけと言われたんやけど、私、いい写真がなくてね・・・。
・・・」とこんな風に話がはじまった。
自分の母の遺影があまりに好評で、自分もいい写真をと思
って探したけれどいいのがない。
よかったら、写真屋さんを手配してもらえないか、紹介して
もらえないか。
その方は、私が渡した母の遺影のプリントをずっと飾っていて
いただいて、今も毎日、母(の写真)と会話をしてくださっている。
毎日見ていることもあって、こういうのがあったらいいなあ。
と、また娘さんからも言われたこともあり、ちゃんと用意しなければ
と思われて、連絡をされたのだろう。
そんなことで、知り合いのカメラマンで地元で対応でき
る方を紹介することにする。
人生最後は写真だ。
いい写真を用意して、人生をまっとうしたい・・はよく
わかる。
終活のなかでも、最も大切なこと。
今思えば、父母にはいい写真を用意できてよかった。
あれは、両親元気だったころのふるさとライブでの休憩時間に
撮影したもの。
当日来てくれたカメラマンの方に、
「さりげなく、最期に使える写真も記念撮影として撮って
おいてもらえますか?」
冗談めいて、お願いしていたものが、結果的に遺影となった。
ということで知り合いのカメラマンに早速、
遺影の相談をする。
それにしても、日々、いろんな相談があるものだ。
喜んで、お手伝い。
ひょんな相談。
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