日々、いろんな行動をしながら、生きている私たち。
日々の行動の前には、「目的」や「動機」がある。
「目的」とは、まさに行動の根本的な問い。
「何のために行動をするのか?」それを意識しているか
どうかで、その行動に意味があるかどうか?
そして結果も、変わってくる。
一方、「動機」とは、漢字を分解すると「動」く「機」会。
行動するにあたっての理由。行動しようと思った背景、思い、衝動。
「目的」はより理性的で哲学的であり、「動機」は感性的であり、直感的ともいえる。
「あ、これしよう!」と思い立つのは、何らかの「動機」によってということが
多いように感じる。自らの内面から湧いてくる、ひらめき、衝動のようなものが
行動を起こすことがある。そのきっかけになるのが「動機」。
たとえば、6月1日に予定している新潟県糸魚川の駅からほど遠い山間の
茶店(カフェ)でのコンサート。楽器もないお店に、キーボードを持ち込んで行う。
動機は、この十数年ずっと応援していただき、自分も応援しているこの店が
今年25周年だとお聞きしたこと。
「記念のコンサートでもやりますか?」最初は少し冗談で。
「そうですね。80歳には店じまいをするかもと思っていますので、そのときに
お願いします」おそらく、これも冗談交じりで。
「いやー、終わりにするより、未来に向かっている今、やった方がいいんじゃない
ですか?」
ふと、絵が浮かんだのだ。
「これで、閉店します」というタイミングでのファイナルコンサート。
こういう場面も確かにあるが、やはり愛の元気人としては、これからもがんばるよ!
というタイミングの方が良いのでは?だんだん本気になってきた。
ということで、店主に提案、説得に出向き、(わざわざ糸魚川まで行った)
そして、25周年コンサートの開催が決まった。
動機は、「終わりにやるより、今やらなきゃ!」このことだけである。
今やらなきゃ。今しかない。
一度決めたら、店主もがぜん張り切って、今や常連さんや地元の方と一緒に準備を
楽しみながら進めておられる。
この動きを見ているだけでも、ああ、良かった。今やろうと決めて良かったと思って
いる。
「動機」は内面からあふれる。
「動機」はパワーを生む。
「動機」は人を動かす。
と、そんなことを最近思っている。
「行動は動機がすべてだ。」
背中を押すチャンス。それが動機。
もちろん、善の方向に向かう行動でなければならないが。
「動機」がすべて
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