究極のサービス業、公務員。

県庁や市役所、町役場で働く人は、地元出身の長男が多いと聞いたことが
ある。親の面倒をみる、後継ぎのため、遠くに出ることはゆるされず、
地元で就職。企業が少ない町であると、公務員を目指す人も多い。
音楽の世界で過ごした高校時代まで、そして大学に行っても公務員といえば
教員ぐらいのイメージしかなかったが、社会人になって、さらに
自分が行政関連の組織での仕事をさせていただくにあたり、公務員
という仕事を少し知ることになり、また職員さんたちと一緒に仕事を
する機会も増えて、その仕事の幅に驚きながら、自分なりに学ばせていただいた。
とくに新潟県での仕事では、二桁ではおさまらない数の職員さん
たちに出会い、交流をさせていただいた日々が、今となっては
大変懐かしい。県庁の職員さん、市役所の職員さん。いっぱい顔が浮かぶ。
なかには、市長になり今も活躍されている方もおられる。
一緒に地元企業の皆さんに、一緒に市民の皆さんにお役に立てるよう
ともに過ごした新潟時代は、企業さんとの出会い以外に、公務員の皆さん
との出会いと学びも、今から思えば大きな収穫であった。

と、そんなことを改めて強く思ったのが、岐阜市役所へ行ったときのこと。
自分が作った地元を題材にした曲をどうしたら、広めることができるか?
自分の音楽が地元でお役に立つことができるか?この私のわがままな
課題、相談に対して、最初紹介をいただいた窓口の方も、ちゃんと話をきいて
くださり、そしてお預かり。1週間以内にはその回答をいただき、次の窓口を
紹介いただき、その方もご親切にきちんと情報を整理してくださり、私のため
に資料を作成いただき、その詳細もご説明いただき、実務担当者をご紹介いただ
く。さらに、こんなことはできるか、できないか。という強引な?相談について
も、ちゃんと傾聴いただき、その担当につないでくださったり、お電話いただき
確認をしていただく。こんなに親身になってくださるとは・・・。
とても感動的な市役所訪問となった。ここまで考えてくれるんだ。
自分宛の資料が用意されていたことに、胸がいっぱいになった。
「ここまでしていただき、本当にありがとうございます。」
いただいた情報を足掛かりに、次の行動に進めることができそうだ。

今回応対いただいた方に、感謝とともに感動の気持ちも沸いてきた。
市役所をたずねてくる様々な人。その一人一人は違った用件である。
暮らしにかかわる、地域にかかわる実に多様な問題、課題、相談。
これに対して、親切に向き合う。
あ、地元の市役所もいいサービスしているなあ。
とうれしく思いながら、新潟の職員さんたちを懐かしく思い出したのだ。

公務員は、自然災害があったらすぐ駆けつけなければならない。
そういう意味で、本当の休日はないはず。
そんなことは、あまり知られていないが、公務員になるには、
それなりの覚悟が必要なのだ。

今回得た情報をもとに、新たな行動も起こす。
また紹介を受けたさらなる窓口にも足を運ぶ。
全部、動くのは自分。当然のこと。
動くから、開拓できる。動かねば何もない。

行政とのかかわり。うまく関係をもつことは、社会にも役立ち、
自分の成長にもつながる。

それにしてもいい課長さんたちに出会えた。
ご紹介いただいた地元の方に、心から感謝。
すべては、つながり。である。

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