毎月月末になると、どこの企業もしなければならない請求業務。
これを滞ることなく発行しないと、売り上げは立たない。
会社員時代には、請求をしてこそ、営業の仕事が終わると教えられた
こともあったが、確かに、請求こそ仕事をした証し、これがあって
はじめて入金となる。
毎月、今も何件かのお仕事に対して、請求書を発行させていただくが、
そのたびごとに、1か月自分が行った仕事をふりかえり、ああ今月も
お世話になったなあと、思いを巡らす。
そして内容を確認いただき、多くは原本を送付するが、そのときも
感謝の一言を添えて送る。
お客様からお金をいただくということは、ほんとうにありがたい。
日々仕事をしているときは、ただひたすらに前に進んでいるが、
この月末の請求業務は、立ち止まる大切な節目でもあるのだ。
そこで、思うが、もし企業に雇用されている従業員の皆さんも
毎月、請求書を会社に発行しなければ給料が出ない。というしくみ
になったら?と思う。
現実的にはそんな面倒で誰にとっても仕事が増えることは実現しないが、
毎月、自動的に給料が支払われるのが当たり前ではない。という気持ち
になることはとても大切だと思うのだ。
今月も仕事をさせていただいて、ありがたかったなあ。と
そんな気持ちになる瞬間があっても良いと思うのだ。
ましてや、今は現金手渡しではなく、振込。決まった日に口座に
お給料が振り込まれる。それが当たり前の時代になってしまった。
もし毎月、全員が請求書を発行することになったら、
それぞれがお金を稼ぐことに今以上に真剣に向き合ったり、現状を顧みたり
・・・いろんな効果もあるかもと思ったり・・・。
もちろん雇用とは、最初に条件を決めて契約するのだから、
こんな事務手続きは不要であるが、請求するという発想を従業員も
持つと、会社も変わるのでは?と思った次第。
いやいや、社員さんにはそんなことに時間をとられることなく
自らに与えられた業務に時間を割いて
いただきたいし、総務経理の仕事をこれ以上増やすのもよろしくない。
ただ、請求書というのは、一つのビジネスの締めである。という認識は
働く人すべてにおいて重要なのではと思ったりする。
4月もありがたく、請求書を発行させていただき、カレンダーも5月に。
ああ、今月も始まったという気持ちになる。
月初から月末まで。四半世紀以上、このサイクルを続けられていることに
幸せを感じ、お世話になっているすべての企業様に心から感謝したい。
使っていただき、ありがとうございます!
請求書の重み。
カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク